1. 塗装品質の向上
ラップエアで塗料を「包み込み」、アシストエアで「美しく」仕上げる。塗料噴射すると同時に、空気の膜(ラップエア)で塗料を包み込み、周囲への飛散を防ぎながら、まっすぐ対象物へと運びます。さらに、微粒子化を促進する空気(アシストエア)が、塗料の粒子をより細かく均一にし、液だれや「テール」と呼ばれる塗装ムラのない、滑らかで美しい仕上がりを実現します。

2. 塗料を効率よく塗布し環境へも配慮
静電塗装機は、塗装機の先端で塗料の粒子にマイナスの電気を帯びさせ、また一方で、塗装対象の鉄骨側にはアース(接地)でプラスの状態にすることで、磁石のように塗料が引き寄せられ回り込むように付着します。これにより、従来機では大気中に飛散していた塗料(約60%)を無駄なく製品に塗装でき、塗着効率が75%以上に飛躍的に向上しました。塗料を効率よく塗布することは、環境への配慮にも繋がり、また、塗装ミストの飛散を軽減することで、工場内の環境悪化や従業員の健康被害リスク(有機溶剤の吸引)といった問題も軽減されました。