アーク溶接ロボット
新型アーク溶接ロボット導入のご紹介
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この度弊社では、中部地区初導入となる最新式のアーク溶接ロボット『ARCMAN™ A60』(重量15トン対応)を導入いたしました。溶接のロボット化により、職人の経験と勘に依存しない、安定した自動溶接加工が可能となり、ベテランの溶接工以外でも高品質の溶接が可能となりました。また、ロボット化により、夜間の無人運転も可能となり生産性の向上にも寄与致します。
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弊社は、建物、機械設備、取得資格、基準書の整備、技術力等、厳しい審査により国土交通大臣のMグレード認定を受けています。安全かつ効率よく加工できる工場環境でお客様のご依頼に応えます。最新式の溶接機での加工をはじめ、鉄骨の加工のご相談など、ご遠慮なくお問い合わせください。
溶接機のご紹介
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最新式のアーク溶接ロボット『ARCMAN™ A60』(重量15トン対応)をご紹介致します。
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1. 溶接の品質向上
独自の電流・電圧波形制御によるパルス波形を交互に出力することで、炭酸ガスアーク溶接法のグロビュール移行領域におけるスパッタ発生量の低減を実現しています。合わせて、ロボットが振り子状にウィービングすることで、開先面とワイヤ先端とのなす角を大きくすることによりスパッタ発生の抑制を図っています。スパッタの低減により、外観品質の向上と共に、その後の清掃時間等の短縮にもつながります。
2. ロボット化による余盛の改善
溶接部の余盛は、細心の注意しないと過小・過大になりやすい箇所です。余盛が過大だと応力集中が起き、過小の場合は設計のど厚が不足します。弊社では、今回導入の溶接ロボットにより、9mm、12mmの溶接での余盛の制御が大幅に改善され、欠陥率の大幅な低減につながりました。
3. 溶接時間の短縮
新たな出力波形制御により、溶滴移行周期の変動を抑制し、溶滴移行の規則性が向上しました。また、それを維持可能な溶接電流域の平均電流を従来の320Aから340Aへ拡大することで、溶融速度が約10%向上しました。また、他にも、ノズルオートチェンジャ等を含むシステム全体の高効率化で、サイクルタイムの短縮が可能となりました。
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制御盤
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ノズルオートチェンジャ
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専用ソリッドワイヤ
使用するワイヤは、今回導入のアーク溶接ロボット『ARCMAN™ A60』専用のワイヤで、鉄骨溶接ロボットシステムに最適化された、大入熱・高パス間温度溶接用のソリッドワイヤです。少ないスラグ発生量と良好なスラグはく離性で、スラグ堆積による欠陥が発生し難くなる等、信頼性の高いワイヤを使用して溶接が行われます。
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現物加工風景
8mの柱の溶接加工風景です。今後は、当溶接ロボットを使用した溶接加工を順次増やしていく予定です。溶接ロボットを使用した加工のご相談・ご質問は、ご遠慮なくお問い合わせください。
お問合せ
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株式会社 坂上工業所
[定休日] 日曜、第二・第四土曜